ライフプランニングのプロである「ファイナンシャルプランナー」。
家計に関わる金融、税制、不動産、住宅ローン、保険、教育資金、年金制度など幅広い知識を備え、それを一人ひとりの将来のために一緒に考えサポートする専門家です。
FPになるためには、まずAFP認定研修を終了する必要があります。
今回は、FPの資格の種類とAFP認定研修の研修内容や修了までの期間などをお話していきます!
FP資格は3種類!なにから取れば良い?
FP(ファイナンシャルプランナー)の資格には3種類あります。
- CFP資格(上級資格)
- AFP資格
- FP技能士
上記の3種類です。この中で上の2つ「CFP資格」と「AFP資格」はNPO法人の日本FP協会が認定する資格で、3つ目の「FP技能士」は国家検定です。
まずNPO法人「日本FP協会」が認定するCFP資格とAFP資格の違いからお話していきます。
CFP資格とAFP資格の違いとは?
項目 | CFP資格 (上級資格) | AFP資格 |
---|---|---|
特徴 | 北米、アジア、ヨーロッパ、オセアニアを中心に世界25カ国で認められた世界水準のファイナンシャル・プランニングサービスを提供できるプロフェッショナルであることを証明する。 | 基本的なインタビュー技術、プラン実行援助のための様々な知識を有していることの証明になる。 |
日本での保有者数 | 約2.4万人 | 約16万人 |
認定のための要件 | ・AFP認定者 ・CFP資格審査試験に合格 ・CFPエントリー研修修了 ・一定の実務経験 | ・AFP認定研修の受講修了 ・2級FP技能検定に合格 |
受験のための資格 | ・AFP認定者 ・協会指定大学院の所定課程修了 | ・AFP認定研修の受講修了者 ・3級FP技能検定合格者 ・FP実務経験2年以上 |
どちらもNPO法人である日本FP協会が認定している資格ですが、それぞれ上記の違いがあります。
CFPの試験を受験するためには協会指定大学院の所定課程を終了するか、AFP認定者になる必要があります。
CFPの試験を受験するのに必要なAFP認定者になるための試験を受験するには、3つのうちいずれかの資格が必要になります。その3つの資格のうちのひとつがこの後でお話する「AFP認定研修の受講」を修了する必要があります。
一般的にはCFPを受講する前に、AFP認定者になる人が多いです。
またFP認定資格には次のような特徴があります。
2年ごとの資格更新+所定の継続教育が義務付けられている
このように常に知識とスキルの向上を行っているため、FPの資格を保有していることの信頼度は高いのです。
国家検定のFP技能検定とは?
国家検定と聞くと、なんだか難しそうに聞こえますよね。一般的に「FP」と言われるのは、こちらの「FP技能検定」に合格した人のことを言います。
しかしAFP資格の保有者が約16万人なのに対し、FP技能士の資格保有者は全国で約47万人(2021年度集計)です。
またこのFP技能検定には1級〜3級があり、3級に合格するための勉強時間の平均は「80時間〜150時間」です。2級の場合には「150時間〜300時間」と言われています。
また試験は年に3回、1月、5月、9月に開催されます。
2級を受験するのには条件があり、「2年以上の実務経験」「3級FP技能検定の合格者」「厚生労働省認定金融渉外技能審査3級の合格者」のほか、これからお話する「AFP認定研修を修了した者」である必要があります。
AFP、CFPを取得するか、技能検定の2級以上を取得すると就職や転職に有利に働く可能性があります。
AFP認定研修とは|学習内容や受け方は?
ここでは次のことについてお話していきます。
- 受けられる場所
- カリキュラム内容・学習課目
- 研修形態
AFP認定研修を受講完了すると、CFPやAFP、技能検定の2級以上を受験するための資格になります。
AFP認定研修の学習期間は1ヶ月〜1年程度です。
AFP認定研修とは|どこで受講できる?
日本FP協会認定の研修講座で、FPに必要な、倫理、コンプライアンス、ライフプラン、金融、保険など6つの専門分野にわたる知識を体系的に学習できるように構成されています。
受講するためには、日本FP協会が認定した教育機関に申し込む必要があります。現在、日本国内に受講できる教育機関はユーキャンやYAMADA consulting Groupなど「42箇所」です。
費用などは研修先によって変わります。また別の記事で詳しくお話しますね。
カリキュラム内容・学習課目
AFP認定研修の学習課目は以下の8つです。
- FP基礎
- 金融資産運用設計
- ライフプランニングリタイアメントプランニング
- 不動産運用設計
- リスクと保険
- タックス・プランニング
- 相続・事業承継設計
- 提案書の作成
学習期間や単位数は認定教育機関のカリキュラム設定によって異なります。
AFP認定試験を修了するためには、提案書の作成をして「合格」をもらう必要があります。
AFP認定研修の学習形態は?
AFP認定試験の学習形態は、基本的に「通信制」です。
認定教育機関によって多少違いますが、
- DVD
- インターネット
- 教科書
上記の3つの方法で学習します。
費用は教育機関によって変わりますが、安い所なら10,000円以内〜高い所だと100,000円を超える所もあります。
【最後に】AFPとして登録するためにはAFP認定研修を修了しよう
- FPは2年に1回の資格更新・継続教育が義務付けられている
- AFPになるためにはまず「AFP認定研修」を修了しよう
- AFP認定研修は日本FP協会が認定した教育機関で受けられます
- AFP認定研修の学習形態は通信制
FPとはライフプランに関わる金融・保険・倫理などの知識の専門家として、人々の将来に寄り添う職業です。
ご自身のライフプランニングを設計するのにも活かせるため、資格を取得することはご自身の将来をより安定したものにすることにも一役買えるでしょう。
FPの資格を名乗るためには常に知識をアップデートする必要があります。それ故に信頼性も高い資格です。
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